陶器と磁器の違い

陶器と磁器の違い

私たちは普段、深い考察もなく食卓で器を使っているのが一般的です。実は、これら器は大別すると「磁器」と「陶器」、2つの種類にわかれます。
この2つの焼き物の特徴を見ていきましょう。


磁器(左)と陶器(右)

磁器
一般的には石の器と呼ばれていて、もっとも目にすることが多い白い焼き物です。ガラス原料を多く含む石を細かく砕き、型に流し込み焼き上げることでガラス化(磁化)した強度のある器となります。大量生産に向き、一般家庭に多く普及します。
白い焼き物と前述したのは、素地はほぼ白、釉薬が流れやすく白色が目立つ傾向があります。

陶器
土の器と呼ばれ、会席料理など和食でもてなす際にハレの器として利用されます。陶器は陶工がロクロで粘土を整形し焼いた、一点ものの手作り器が一般的。器一点一点に作品性があり、釉薬と土味がおりなす美しさが愛される理由の一つ。ただし、手作りのため生産性が悪く、また重く扱いにも癖があります。